北陸を拠点に、「古民家再生」や「平成の民家づくり」に取組んでいます。
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古民家再生ブログ

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古民家の下調査 [2012.07.14]

古民家再生プロジェクトが始動しました。
古民家の再生プロセスと技術を出来るだけオープンにして誰もが取組めるものにしていくことで、一つでも多く古民家が残されることをめざしています。

 

 

調査に先立って、調査の方法などを学びました。現状の建物を記録しながら、建築当初の姿を探っていきます。会長に調査のポイントなどを学びました。古民家再生では意外とこの課程が大変重要です。

 

 

今回、下調査した古民家はごらんのようないわゆる看板建築です。まなんで民家!すまい塾の此花町の再生現場のすぐ近くです。この看板の裏には、おそらく古い町家が隠れています。再生にはもってこいの建築と言えるかもしれません。以前の改修で金沢らしい青戸室石が使用されていたりもしますが、もう少し調べて町の中にあって、建築そのもの発する声に耳を傾ける必要がありそうです。

 

 

内部の一部ですが、丁寧につくられた座敷などがしっかり残っていて、柱なども割合と太い印象でした。根本的な問題をそのままにして、部分的なリフォームを繰り返しながら、少しづつ住みづらくなってきた感じがしました。しっかりと調査してこの建築の持つ本来の魅力や特性などを見つけ出しながら、再生を図っていきたいです。

まなんで民家!すまい塾09@金沢市此花町 [2012.02.01]


平成24年のすまい塾は、お知らせの通り全6回で、金沢市の此花町の再生現場で行います。
第1回目のは、計画の概要ということで、着工間もない現場で、骨組みの状態を見ながら、再生工事の概要が説明されました。ごらんの通り雪こそありませんでしたが、北陸の寒い冬に多くの皆様にお運びいただきました。

今回の再生現場は、正確には不明だそうですが、明治初期の町屋です。金沢市の助成金も受けて、古い町屋を現代に再生していくそうです。お施主さまは、県側に在住で、以前にお住まいの町屋を再生し、景観への貢献や日本の古い生活文化の象徴としての古民家を再生し借家として蘇らせようとされています。

設計図に着色された図面をもとに外観の説明がありました。正面は従来行われてきた様に木材のアラ隠しと保護を目的にベンガラで彩色するそうです。細い路地に面する部分はシンプルに板張りでベンガラは施さないとのことです。

 

内部は、構造の補強がだいぶ進んだ状態でした。今回の再生(補強)の方法を、基礎、土台、柱、梁、床、屋根について丁寧に会長が説明しました。すでに古くから行われている木造建築の技術の奥深さが感じられました。日本の木造建築は、丁寧に修復し永遠に住まい続けるための技術を長い時間かけて作り上げてきました。

 


今回の再生現場の大工さんの棟梁さんです。すでに引退していたところ、社員の勧めで現場に出るようになって、現在では毎日現場へ出向き若い職人さんにいろいろ教えながら、再生現場に関わるのが生きがいになっているとか?「古民家再生は、人まで再生してしまう。」とは、赤坂会長の口癖です。冗談でなく、老練な職人さんにまだまだ私たちは学ぶところが多いので、積極的に学びたいです。

若い大工さんさんです。寒い中、仕事に励んでおられました。古材は釘が残っていたり、砂がかんでいる場合があるそうで、道具が傷むと嘆いていましたが、古民家そのものがいろいろなことを教えてくれると今では、夢中の様子でした。

こちらは、瓦職人(板金も?)さん、建築は長い歳月を重ねると徐々にゆがんできます。ゆがみの原因は、地盤沈下や、材の収縮と変形がその要因です。屋根の仕事は、美しい建築をつくる重要な仕事です。繊細で細やかな仕事であることを教えていただきました。

 

 

押入れの古い土壁一面に古い帳面でしょうか?墨で書かれた文字の残る和紙が一面に張られていました。昔はそれこそ、お金がないから、見えない部分は帳面の残りの紙を貼って済ませた、だだそれだけだと思うけれど、これそのものがアートだと思いました。

 

 

2階の座敷は、赤ジュラク壁に赤い漆塗りのしつらえでした。本来天井板をはずす必用はなかったみたいだが、昔の建築は丁寧にはずしてすぐに組み上げることが可能なように作られているそうで、大工さんが屋根裏の仕事のために外されたそうです。会長は「そんなことまでしなくて良かったのに!」と嘆き気味でしたが、期せずしてその仕組みが見れました。天井吊子の先に注意してみてください。吊木そのものにも仕事がなされています。

職人の皆様、現場を中断して、私たちにお付き合い頂きましてありがとうございました。また、ご参加の皆様これからこの現場がどのように変わっていくのかご注目下さい。また、より多くの皆様にご参加頂き、皆様と一緒に学んでいきたいと思います。みなさまのご参加を心よりお待ちしております。

平成24年、まなんで民家!すまい塾のスケジュール決定! [2012.01.15]

本年度の まなんで民家!すまい塾 は、金沢市内の町屋の再生現場の着工から完成までを通して、住まいの再生をみなさんと一緒に学びます。

   
・1月21日(土) ―― 計画の概要
・2月18日(土) ―― 安心と構造
・3月17日(土) ―― 暮らしと間取り
・4月21日(土) ―― 快適さと設備
・5月19日(土) ―― 素材と仕上げ
・6月16日(土)・17日(日) ―― 完成見学会+セミナー

   
※日程の変更等は随時、ホームページに掲載します。お知らせなどを参考に、まなんで民家!すまい塾へぜひご参加下さい。古民家再生にご興味のある方を広く募集しております。

 

 

     

クリックするとチラシが拡大されます。
出力しFAX頂くか、Eメールに必要事項を書き込んでお申込み下さい。
   

「古民家再生のすすめ」@となみ散居村ミュージアム [2011.12.12]

セミナーへご参加の皆さま、ご参加ありがとうございました。


古民家再生を提唱・実践した建築家で、当会顧問の降幡廣信先生をお迎えし、まなんで民家!すまい塾の特別セミナー「古民家再生のすすめ」が開催されました。今回のセミナーは地元砺波土蔵の会と一緒に行いとなみ散居村ミュージアムで開催されました。砺波平野の美しい散居村の風景を維持していくために地元砺波地域の古民家再生への期待感もあとのことで、できるだけ古民家再生にご興味をお持ちの一般市民の皆さまのご参加を中心に考えてきたこともあり、受付け状況が不安な面もありましたが、富山支部の鹿熊会員の広報活動もありまして、当日多くの一般市民の皆さまご参加を頂き大変いい雰囲気のセミナーとなりました。ご参加いただきました皆さま大変ありがとうございました。
  

 

 
第1部の降幡廣信先生の基調講演は「今、どうして民家なのか。」という題でのお話でした。先生がなぜ古民家再生という仕事を目指された経緯や古民家再生第一号の松本の古民家のお話などが印象的でした。
また、日本人のアイデンティティそのものを民家での暮らしがつくり上げてきているのだという強い意志や、日本の気候風土の中で発展してきた木造建築のお話なども大変わかりやすく、市民の皆さまにも十分に伝わったのではないかと思いました。

何より、講演中終始目を閉じてお話されていたのが印象的でした。心の奥底から発せられるかの様なお話しに皆さまも引き込まれたのではないかと思います。
 

 

 
第2部のパネルディスカッションは、「誇るにたる、となみ野の民家」のテーマで行われ、地元を本当に愛されておられる砺波土蔵の会の尾田武雄理事長の地元砺波の散居村の景観の話や空家が次第に増えていいている現状などのお話をきっかけに、職藝学院の上野幸夫教授のお話は、文化財修復の経験を通したもので、特に印象的だったのは、「日本の木造建築は永遠だ」とおっしゃられたことです。日本の木造建築の技術は世界に誇るもので、部分的な修復から解体修復まですべてに対応の出来る技術であるということでした。また、美しく価値のある建築は昔から大切に残されており、そのような価値を創造する大切さもお話されました。降幡廣信先生は、具体的な事例もお話されながら、戦前は当たり前に修繕修復して住まいが住みつなげられてきたとお話され、現代の手軽な新築が如何に問題であるかをお話されていました。祖先から住みつなげられて来た住まいに日本人は住み続けることこそが幸せであり、住まいづくりがそこに住み自分の子や孫が暮らし続ける前提で行わなければならないとお話されていました。

 
お話が熱く弾み時間が少し押して十分な質問の時間がとれませんでしたが、アンケートなどを通し疑問質問にお答えしていこうと思います。また、古民家再生の会の「まなんで民家!すまい塾」は一般市民の勉強の場と考えておりますので、当塾にも積極的にご参加いただきながら市民の皆さんと一緒にこれからも歩んでいきたいと思っております。

 

 

まなんで民家!すまい塾08@小松市上り江町 [2011.10.22]


すっかり民家が生まれ変わりました。もとの通りに再生されたようにかっじるかもしれませんが、外観も細部にこだわり、かなり手を入れたとのことです。
庭も既存の樹木を利用して新しく生まれ変わっていました。

再生されたオエの空間は居間に生まれ変わっていました。おきなムク板のテーブルを囲んで今回の再生のお話を聞きながら勉強しました。

 

まなんで民家!すまい塾07@金沢市円光寺 [2011.08.03]

 

前回は上棟直後の現場でしたが、足場もはずれ、民家らしい佇まいとなっていました。新しく木と土でつくられた外観だけれどどこか懐かしさを感じます。

 

 

屋根の出隅部分に少しそりを持たせ樋もきちんとおさまっています。

 

 

民家の枠のうちの高い天井高を活かした居間は本当に気持ちの良い空間となっていました。建物の高さの調整が難しいようですが、住まいにとって快適さは本当に大切なことだと思います。

 

 

古材の柱はこの様な風合いとなっています。金沢設計さんでは古い風合いを研究されて、新しい材料を古材に馴染ませるように努力されています。

 

 

浴室は、金沢設計さんオリジナルの漆風呂の風合いを活かしていました。この現場ではハーフユニットバスを活用して、漆風呂の良さを活かして、民家らしいものとなっていました。

 

 

玄関まわりには、特別に焼かれた越前瓦のタイルが使用されるそうです。日本の瓦の技術そのものもこうやって活用していくことは大切なことだと感じました。

 

 

住まいが快適なものとなるように、熱交換ユニットを備えた喚起設備が屋根裏に設置されています。計画換気の考え方は住まいが快適になるだけでなく、建物の全体の空気の流れが良くなり、結果的に建物の寿命を長くします。

 

まなんで民家!すまい塾06@加賀市山中温泉杉水町 [2011.05.25]

 

 


今回も一般の方に参加頂き、まなんで民家!すまい塾が山中温泉で開催されました。
現場は、再生工事がほぼ終了し、施設のオープンに向けて外構工事中でした。

会員の山口木材の山口さんの制作したタモのテーブルで、まずはこの再生工事の概要を学びました。

建物は、富山の土蔵を活用した一軒家風の宿泊施設です。前回の民家の部分移築も大変興味のある再生の手法だと感じますが、同様に土蔵を住まいに機能変換する再生方法も今後期待される手法だと感じました。

敷地は、山間地域の限界集落にあり民家を活用し商業施設に利用し、過疎の進む山間地域の活性化に寄与して行こうとするものです。この建築がきっかけとなり、今後、この地域は伝統的建物保存地域に指定され、地域の整備が進められていきます。

2階は寝室として12畳ほどの一室の空間です。寝室として利用するとのことです。土蔵を活用しているので天井高が低く少し暗めですが、ゆっくりと休めそうな空間です。富山に建っていた土蔵ということで、丸太組みの立派な小屋組みが印象的です。

外観は、土蔵に玄関や水廻りを加えたかたちで、平屋部分がしっくりと馴染んでいます。
茶の瓦は、この地域ならでわのもので、今回は古い瓦を新しく再現したもので葺いているそうです。棟も石の棟になっています。

 


この再生工事も建築の環境性能を十分に考慮したものとなっているそうです。
断熱・気密に加え、計画換気によって室内の空気環境をを綿密に設計されているそうです。室内の空気が最後に床下より排気されるということで、皆でデッキ下を覗き込んでいます。

まなんで民家!すまい塾05@金沢市円光寺 [2011.04.13]

 

あいにくの天候でしたが、金沢市での開催のためか、部分移築であるせいか、今回は会員ほか多くの方にご参加いただきました。ありがとうございました。

現場は、建舞いが終わり、瓦葺きが急ピッチで進められていました。外観は昔からそこにあったかのような感じですが、周辺の建築物の高さ等を考慮して設計されたと言うことでした。

 

 

今回は参加者も多く赤坂会長のお話も大変熱のこもったものでした。民家の枠内(わくのうち)の木組みを部分的に移築しています。木組みを活かし天井高の高い居住空間となっています。2階も床のレベル差を活かした設計となっていました。規模の大きな民家であればこの高さは外観からも予測の出来ることですが、外観を周辺に合わせる工夫をされているので内部に入ってはじめて感じられるこの天井の高さに驚きを覚えました。

 

 

2軒分の枠内の材料が活用されているということです。さすが会長の経験の豊かさが生み出す業だと感じました。現在は古材と新材の区別が付きやすい状態ですが、古材を最大限活かし、新材を丁寧に補っていることが分かります。古材は洗いと補修、新材には塗装を施しなじませていくそうです。

 

 

小屋組みもご覧の通り、古い曲がりくねった梁がそのまま活かされています。すまい塾の間、現場の仕事の手を止めてしまいましたが、現場の大工さんもどこかいきいきと仕事をされていたことが印象的でした。今回の再生現場は、古民家の部分移築という手法を用いているとのことで、規模や工事費の面でも、現代の私たちになじむ手法だと感じました。

こちらも完成が楽しみな現場となっています。

まなんで民家!すまい塾04@七尾市鍛冶町 [2011.03.15]

まなんで民家!すまい塾04が開催されました。

 

今回は03の七尾の現場での2回目です。解体がほとんど終了し、基礎廻りの耐震補強工事も完了しておりました。何度も同じことをお話ししますが、現場では古民家そのものを見ているので、学ぶことが多くて図面や資料では分からないことがはっきりと分かります。

 

 

今回の再生現場の民家は、低(てい)町屋とのことです。写真を見ると一目瞭然ですが、2階部分の高さが時代が進むにつれて高くなっていくそうです。低町屋のフォルムをそのままに、低い2階のまま居室として使用する計画とのことです。

 

 

 

再生の現場では、基礎まわりだけでも、地盤、基礎、土台、柱の組み合わせで何通りもの補強があります。写真の柱のように幾たびもの修復を経ていても日本の木造の技術はとても優れていて、仕口継手という技術でどの様にも再生が可能です。基礎の補強は、全体の耐震計画に沿って、現況の基礎の形式に適合した補強方法で補強するそうです。また、柱や壁の計画では、既存の梁柱を活かしながら、補強する方法を具体的に説明していただきました。耐震計画や補強工事には、各市町村の補助金がありますので、是非利用を検討して、民家を大切に利用したいものです。

 

 

この屋根も興味深いです。写真では見えませんが、古い材と新しい材のヌキのような地板に木舞いが吹かれ瓦が葺かれています。

屋根そのものも、何度も手を入れながら現在に至っています。 今回の再生でもこの部分は基本的にそのままにして、構造的な補強、現代の基準で断熱性の確保を行なう断熱工事がなされるそうです。

4月後半には完成されるとのこと、次回も楽しみな現場です。

 

まなんで民家!すまい塾03@七尾市鍛冶町 [2011.02.03]

11月28日にまなんで民家!すまい塾03が開催されました。

今回は、七尾市の町屋の再生現場で赤坂会長のお話をお伺いしました。今回の再生工事では、本格的な既存建物の構造解析に基いて、構造耐震補強を行なうとのことです。また、完成イメージパースのように建物外観は従来の佇まいに修復されます。

機能を優先させて、アルミサッシに改造されていますが、やはり佇まいは、従来的な方が良いのは一目瞭然だと思います。

天井が高いと寒いのでは?とよう理由で、天井を張るなどして、このような梁組みが天井裏に隠されている場合も多いけれどこのような意匠を活かす為に建物そのものの温熱性能(高気密高断熱)を十分確保した再生手法も確立されています。そう言えば天井を張ってしまったという方はぜひ古民家再生に取り組んで頂きたいものです。