北陸を拠点に、「古民家再生」や「平成の民家づくり」に取組んでいます。
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鹿熊会長からの、新年の所信表明 [2017.01.31]

先日役員会を行いました。

 

その時のお話しですが、当会副会長の恒和不動産代表でもあります金田氏と

営業のお話しで意見交換をしていた時に彼はこうおっしゃっておられました。

 

仕事は 情熱と自信だと~中略~

 

その言葉を聞いた時に自分のある悩み事がその言霊を聞いて

救われた思いでした、この会の会員で良かったと強く思いました。

 

また、副会長の若狭建設専務の土居氏の口癖は

仕事がきつい時に彼は、何がどうあれやるんです、と良く言われます

圧倒される程に回りもその言葉を聞いて元気にさせて頂ける言霊ですね。

一緒にJVをしてますがとても心強いです。

 

また、事務局でもあり若くして独立した設計事務所代表の松川氏は

日頃大人しい方ですがとても多方面に熱い人で

毎日仕事で寝るのがいつも真夜中だそうで、

私も図面の依頼をお願いした事がありますが、びっくりする程仕事が早いです、

そんな彼から学ぶ事がたくさんあります。

やはり若くして独立するという事は生半可ではやっていけないと彼の背中から

いつも学ばせて頂いています。

 

幹事の阿戸さんはとても向上心の高い人で

この赤坂氏のセミナーの責任者でもあり

これからの若手のエースでもあります。

 

そんな役員の皆さんと共に日々話をしている中で

 

これから春に向けて営業実績を作り

会員の皆様と共にお仕事を共有し

営業を役員中心に音頭を取りながら企画し

会員の皆様全員で、会の趣旨と目的を果たして行きたい

 

また長年この会の為に頑張って来られました

前役員の方々全ての皆様にお知恵を賜りながら共に全員で

ある時は学び、またある時は汗をかき、時には知らない事で恥もかく事もありますが

最後にはそれぞれの皆さんがこの会でスキルアップ出来

共に平等に笑顔で会を盛り上げて行きたい

それぞれのお仕事にプラスになりたい。

 

そう思って頂けるように役員一同考え行動して参ります、

是非発展的な明日の話が出来るそんな会を目指しますのでこれからも全ての皆様と

一緒に、一人の一歩では無く、みんなの一歩で有りたいと思います、

今後とも古民家再生の会にご協力賜りますよう

そして忌憚の無いご意見を、どうぞよろしくお願い致します。

 

役員を代表して

 

会長 鹿熊秀夫

「これからの木造住宅を考える。」 第一回セミナーを終えて [2017.01.12]

昨年開催されました「これからの木造住宅を考える。」第一回セミナー受講者の講義レポートです。

 

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「これからの木造住宅を考える。」というタイトルでしたが

まず、今までの自分達の行ってきた仕事やデザインについて

何をもって良いデザインとしてきたか等、デザインに対する考えを見つめなおすセミナーでした。
個人の感性に頼るデザインというのは、とても流動的で時代と共に変化していくものです。

建築の世界にも流行はあり、デザインが変化していくということは当然の事だと考えていました。

建築(住宅)のデザインとして「古い、新しい」という概念があるのです。
建築は一度出来てしまうと、ファッションのようにデザインを変えることは

ほぼ不可能です。
そんななか、この個人の感性によって出来た建築に対して

いづれ「時代遅れ」というものが訪れることになります。

不変な物など造ることなど不可能と考え、これらは仕方がない事だと

割り切っていましたが、どこか心の中で探していた

「流行に惑わされないデザイン」がこのセミナーの中にあったような気がします。

薪ストーブを囲んで行われた、とてもリラックスした雰囲気での対話形式のセミナーで、

参加した方々の設計に対する思いや価値観等、普段聞けないような部分まで踏み込んで

話ができ、少人数のセミナーならではの良い企画だったと思います。

次回の内容も自分達で考え、自主的に学んでいく姿勢を大切に これからも内容の濃いセミナー

を開催していきたいと思います。

 

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座談会では特に3つの大切なことを学びました。
一つはデザインとは時代の要求をかたちにすることであるということ。
今までは設計士と施主の間で設計し、問題があっても「好み」の差で答えはないのかと思っていました。

しかし「時代の要求」を軸に設計し、その要求を満たすことが答えなのかな思いました。
もう一つは「誠実」であること。当然のことのようで難しいことです。

明確な答えを持っていないこともあって、説明責任という名の言い訳や、

「普通」という言葉で問題を誤魔化してしまうことがありました。
最後に予算がオーバーした場合は、まず予算を上げてもらうように言ってみること。

お金は出したことは忘れるけども、家への不満はずっと残るから妥協するのは最後とのこと。

設計にあたっては予算を第一にと思っていましたから、目から鱗です。
赤坂先生から殻に閉じこもっていると言われましたが、その殻を座談会で学んだ事を糧に、破っていければと思います。

 

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平成26年度 いしかわエコリビング賞 優秀賞受賞 [2014.12.05]

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古民家再生の会で設計施工し、7月に完成した金沢市の渡辺家がこの度、いしかわエコリビング賞において、最高賞の優秀賞を受賞いたしました。合わせて先日、金沢市の優良町家の認定も受けています。

エコリビング賞においては、環境性能もさることながら、複雑に改変されてしまった町家を町屋本来の姿に再生し、明るく風通しの良い町家へ再生されたことが評価されたものと考えております。

これを励みに、今後とも古民家再生の実践に励んで行きたいと考えています。

まなんで民家!すまい塾22@高岡の再生現場その2 [2013.08.12]

しばらくぶりの更新になりました。
この間いろんなことがありすぎて、BLOGでなくFBでの情報発信でしのいでいましたが、やっぱりBLOGでしっかり情報を残していく必要もあるので、これからはこちらの方にもしっかりといろいろな情報を掲載していきます。

まずは、まなんで民家!すまい塾22が富山県の高岡で開催されました。棟上直後に高岡の調査の帰りに赤坂会長が木組みが見ごたえあるとの事で、足を運んでいらいです。今回は古民家の部分移築で正確には古材を使った新築になります。若い世代の住まいで、規模も50坪以下、新築より少し高い程度でこの質の住まいを手に入れられるのですから、が本当にクライアントがうらやましい限りです。この空間とデザインには価格以上の価値があります。

 

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今回も金沢設計さんの現場で、しゃべり好きの会長の笑顔がなんとも印象的ですが、いろいろ質問が出れば出るほど会長のテンションが上がるようです。テンションが上がると言うような失礼な言い方になりましたが、やはり降幡顧問から学ばれた経験に裏付けされた知識は、専門家でも驚かされるほどです。「まなんで民家!すまい塾」のお知らせをこまめに見て頂いて、再生現場で直接会長にいろんなこと聞いて頂ければと思います。住まいの現場で直接、見て、触って、聞いける、めったにない機会だと思います。

 

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まずは、この木組み富山県の黒部市に立っていた少し大きめの古民家の使える部分をそのまま活かしながら、規模を小さくするとあまる材料を大きな切妻屋根の木組みにアレンジされています。使い切れないくらいの古材があって、引き直し、家具にまで利用されていました。


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完成が楽しみです。お施主さんの了解も得て完成まで、まなんで民家!すまい塾で公開させて頂けることになりましたので、次年度を予定を近く発表しますので見逃しなく!

まなんで民家!すまい塾16@金沢市香林坊 [2012.08.18]



まなんで民家!すまい塾16が香林坊で開催されました。香林坊は金沢の繁華街で商業ビルが立ち並んでいるイメージがありますが、裏通りに入ると古民家の姿も見ることができます。その僅かにのこる古民家をデザイン事務所が店舗を経営されているクライアントが併用住宅に再生しているのかこの現場です。クライアントは「まなんで民家!すまい塾」の常連さんで、これまで塾に参加しながらがこの計画を進められてきました。此花町の古民家再生と同様、金沢市の助成金も受けて計画が進められています。
現場は、解体工事が終わり、基礎の補強工事が進行中でした。完成が楽しみです。




山野金沢市長も前回のセミナーに続きご参加頂きました。この塾が本来めざしている、古民家再生の現場から住まいづくりを考え、日本の住まいが本来あるかたちにより良くしていこうという私たちの思いくんで頂いているのか、市長自らが現場に足をお運び頂きいろいろ学ばれている姿勢に、私たちも大変感心しました。古民家再生の現場には、本当に多くの発見や学びがありますので、多くの皆さんにもご参加頂きたいです。

ご自身のblogに当日の記事にがあります。何か腹案があるとのこと、連絡を楽しみにしたいと思います。
リンク→山野ゆきよし日記:金澤町家再生の定点観測




写真は、先の写真の中央に貼られていた。現場への指示事項の書かれた紙です。設計だけでなく、施工においても、物事と本質を捉える共通認識を持ちながら、細部にわたり細やかに考えていくことがとても大切だと思います。

まなんで民家!すまい塾、開催のお知らせは、開催のおよそ一週間前にHPで行っています。お申込みの上、ご参加下さい。

古民家の下調査 [2012.07.14]

古民家再生プロジェクトが始動しました。
古民家の再生プロセスと技術を出来るだけオープンにして誰もが取組めるものにしていくことで、一つでも多く古民家が残されることをめざしています。

 

 

調査に先立って、調査の方法などを学びました。現状の建物を記録しながら、建築当初の姿を探っていきます。会長に調査のポイントなどを学びました。古民家再生では意外とこの課程が大変重要です。

 

 

今回、下調査した古民家はごらんのようないわゆる看板建築です。まなんで民家!すまい塾の此花町の再生現場のすぐ近くです。この看板の裏には、おそらく古い町家が隠れています。再生にはもってこいの建築と言えるかもしれません。以前の改修で金沢らしい青戸室石が使用されていたりもしますが、もう少し調べて町の中にあって、建築そのもの発する声に耳を傾ける必要がありそうです。

 

 

内部の一部ですが、丁寧につくられた座敷などがしっかり残っていて、柱なども割合と太い印象でした。根本的な問題をそのままにして、部分的なリフォームを繰り返しながら、少しづつ住みづらくなってきた感じがしました。しっかりと調査してこの建築の持つ本来の魅力や特性などを見つけ出しながら、再生を図っていきたいです。

まなんで民家!すまい塾09@金沢市此花町 [2012.02.01]


平成24年のすまい塾は、お知らせの通り全6回で、金沢市の此花町の再生現場で行います。
第1回目のは、計画の概要ということで、着工間もない現場で、骨組みの状態を見ながら、再生工事の概要が説明されました。ごらんの通り雪こそありませんでしたが、北陸の寒い冬に多くの皆様にお運びいただきました。

今回の再生現場は、正確には不明だそうですが、明治初期の町屋です。金沢市の助成金も受けて、古い町屋を現代に再生していくそうです。お施主さまは、県側に在住で、以前にお住まいの町屋を再生し、景観への貢献や日本の古い生活文化の象徴としての古民家を再生し借家として蘇らせようとされています。

設計図に着色された図面をもとに外観の説明がありました。正面は従来行われてきた様に木材のアラ隠しと保護を目的にベンガラで彩色するそうです。細い路地に面する部分はシンプルに板張りでベンガラは施さないとのことです。

 

内部は、構造の補強がだいぶ進んだ状態でした。今回の再生(補強)の方法を、基礎、土台、柱、梁、床、屋根について丁寧に会長が説明しました。すでに古くから行われている木造建築の技術の奥深さが感じられました。日本の木造建築は、丁寧に修復し永遠に住まい続けるための技術を長い時間かけて作り上げてきました。

 


今回の再生現場の大工さんの棟梁さんです。すでに引退していたところ、社員の勧めで現場に出るようになって、現在では毎日現場へ出向き若い職人さんにいろいろ教えながら、再生現場に関わるのが生きがいになっているとか?「古民家再生は、人まで再生してしまう。」とは、赤坂会長の口癖です。冗談でなく、老練な職人さんにまだまだ私たちは学ぶところが多いので、積極的に学びたいです。

若い大工さんさんです。寒い中、仕事に励んでおられました。古材は釘が残っていたり、砂がかんでいる場合があるそうで、道具が傷むと嘆いていましたが、古民家そのものがいろいろなことを教えてくれると今では、夢中の様子でした。

こちらは、瓦職人(板金も?)さん、建築は長い歳月を重ねると徐々にゆがんできます。ゆがみの原因は、地盤沈下や、材の収縮と変形がその要因です。屋根の仕事は、美しい建築をつくる重要な仕事です。繊細で細やかな仕事であることを教えていただきました。

 

 

押入れの古い土壁一面に古い帳面でしょうか?墨で書かれた文字の残る和紙が一面に張られていました。昔はそれこそ、お金がないから、見えない部分は帳面の残りの紙を貼って済ませた、だだそれだけだと思うけれど、これそのものがアートだと思いました。

 

 

2階の座敷は、赤ジュラク壁に赤い漆塗りのしつらえでした。本来天井板をはずす必用はなかったみたいだが、昔の建築は丁寧にはずしてすぐに組み上げることが可能なように作られているそうで、大工さんが屋根裏の仕事のために外されたそうです。会長は「そんなことまでしなくて良かったのに!」と嘆き気味でしたが、期せずしてその仕組みが見れました。天井吊子の先に注意してみてください。吊木そのものにも仕事がなされています。

職人の皆様、現場を中断して、私たちにお付き合い頂きましてありがとうございました。また、ご参加の皆様これからこの現場がどのように変わっていくのかご注目下さい。また、より多くの皆様にご参加頂き、皆様と一緒に学んでいきたいと思います。みなさまのご参加を心よりお待ちしております。

平成24年、まなんで民家!すまい塾のスケジュール決定! [2012.01.15]

本年度の まなんで民家!すまい塾 は、金沢市内の町屋の再生現場の着工から完成までを通して、住まいの再生をみなさんと一緒に学びます。

   
・1月21日(土) ―― 計画の概要
・2月18日(土) ―― 安心と構造
・3月17日(土) ―― 暮らしと間取り
・4月21日(土) ―― 快適さと設備
・5月19日(土) ―― 素材と仕上げ
・6月16日(土)・17日(日) ―― 完成見学会+セミナー

   
※日程の変更等は随時、ホームページに掲載します。お知らせなどを参考に、まなんで民家!すまい塾へぜひご参加下さい。古民家再生にご興味のある方を広く募集しております。

 

 

     

クリックするとチラシが拡大されます。
出力しFAX頂くか、Eメールに必要事項を書き込んでお申込み下さい。
   

「古民家再生のすすめ」@となみ散居村ミュージアム [2011.12.12]

セミナーへご参加の皆さま、ご参加ありがとうございました。


古民家再生を提唱・実践した建築家で、当会顧問の降幡廣信先生をお迎えし、まなんで民家!すまい塾の特別セミナー「古民家再生のすすめ」が開催されました。今回のセミナーは地元砺波土蔵の会と一緒に行いとなみ散居村ミュージアムで開催されました。砺波平野の美しい散居村の風景を維持していくために地元砺波地域の古民家再生への期待感もあとのことで、できるだけ古民家再生にご興味をお持ちの一般市民の皆さまのご参加を中心に考えてきたこともあり、受付け状況が不安な面もありましたが、富山支部の鹿熊会員の広報活動もありまして、当日多くの一般市民の皆さまご参加を頂き大変いい雰囲気のセミナーとなりました。ご参加いただきました皆さま大変ありがとうございました。
  

 

 
第1部の降幡廣信先生の基調講演は「今、どうして民家なのか。」という題でのお話でした。先生がなぜ古民家再生という仕事を目指された経緯や古民家再生第一号の松本の古民家のお話などが印象的でした。
また、日本人のアイデンティティそのものを民家での暮らしがつくり上げてきているのだという強い意志や、日本の気候風土の中で発展してきた木造建築のお話なども大変わかりやすく、市民の皆さまにも十分に伝わったのではないかと思いました。

何より、講演中終始目を閉じてお話されていたのが印象的でした。心の奥底から発せられるかの様なお話しに皆さまも引き込まれたのではないかと思います。
 

 

 
第2部のパネルディスカッションは、「誇るにたる、となみ野の民家」のテーマで行われ、地元を本当に愛されておられる砺波土蔵の会の尾田武雄理事長の地元砺波の散居村の景観の話や空家が次第に増えていいている現状などのお話をきっかけに、職藝学院の上野幸夫教授のお話は、文化財修復の経験を通したもので、特に印象的だったのは、「日本の木造建築は永遠だ」とおっしゃられたことです。日本の木造建築の技術は世界に誇るもので、部分的な修復から解体修復まですべてに対応の出来る技術であるということでした。また、美しく価値のある建築は昔から大切に残されており、そのような価値を創造する大切さもお話されました。降幡廣信先生は、具体的な事例もお話されながら、戦前は当たり前に修繕修復して住まいが住みつなげられてきたとお話され、現代の手軽な新築が如何に問題であるかをお話されていました。祖先から住みつなげられて来た住まいに日本人は住み続けることこそが幸せであり、住まいづくりがそこに住み自分の子や孫が暮らし続ける前提で行わなければならないとお話されていました。

 
お話が熱く弾み時間が少し押して十分な質問の時間がとれませんでしたが、アンケートなどを通し疑問質問にお答えしていこうと思います。また、古民家再生の会の「まなんで民家!すまい塾」は一般市民の勉強の場と考えておりますので、当塾にも積極的にご参加いただきながら市民の皆さんと一緒にこれからも歩んでいきたいと思っております。

 

 

まなんで民家!すまい塾08@小松市上り江町 [2011.10.22]


すっかり民家が生まれ変わりました。もとの通りに再生されたようにかっじるかもしれませんが、外観も細部にこだわり、かなり手を入れたとのことです。
庭も既存の樹木を利用して新しく生まれ変わっていました。

再生されたオエの空間は居間に生まれ変わっていました。おきなムク板のテーブルを囲んで今回の再生のお話を聞きながら勉強しました。